講演会

講演会Japan Chugoku Branch

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講演会Japan Chugoku Branch

電気学会中国支部主催講演会 平成27年7月3日(金)

講演名 電気学会中国支部主催講演会 平成27年7月3日(金)
概要
主催:電気学会中国支部
共催:照明学会中国支部
電子情報通信学会中国支部
映像情報メディア学会中国支部
情報処理学会中国支部
電気設備学会中国支部
計測自動制御学会中国支部
日本電気技術者協会中国支部
中国・四国工学教育協会 産業教育部会

講演会のご案内

記

【日時】 平成27年7月3日(金)  15:00~16:30
【場所】 広島大学工学研究科A1棟141中会議室(〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1)
【演題】 「電気エネルギーと情報通信の融合技術」
【概要】

重要な社会基盤である電気エネルギーについて,我が国はもとより世界各国に於
ける重点施策として,合理的なエネルギー受給体制のあり方に向けて非常に活発
な議論が行われ,産学を挙げて研究開発が進められている。なかでも、パワーエ
レクトロニクスと情報通信技術が融合・連携し,エネルギーの受給を総合的に制
御するスマートグリッド・マイクログリッドの実用化に大きな期待が寄せられて
いる。また、防災に対するレジリエンス(柔軟性と復元性)の観点から、ICTを
活用した情報運用システムの高度システム化に着目しているが、情報システムの
運転に不可欠な電気エネルギーのセキュリティーについても検討は十分とは言え
ない。電気エネルギーと情報通信の二つの巨大な社会インフラの融合によって電
力と通信の相互依存度が極めて高くなった場合には,一方のシステム破綻が他方
の破綻を誘発し,大都市における社会インフラの致命的な破綻を招く危険性(リ
スク)を回避するための技術開発が極めて重要である。さて、最近のパワーエレ
クトロニクス技術分野では、超高速低損失なスイッチングが可能な炭化ケイ素電
力用パワーデバイス(SiC)等の出現により,電力制御性能の飛躍的な向上が期
待される一方で,高速スイッチングに伴う電磁ノイズの増加などの問題が明らか
になりつつある。また,情報通信システムでは通信伝送速度の飛躍的向上と広域
ネットワーク化の一層進展に伴って、パワーエレクトロニクス機器からの外来電
磁ノイズ障害に対する脆弱性が明らかになりつつある。これに対応するために、
従来では想定されていなかった新たな電磁干渉障害の可能性について、関連分野
の専門家の知見を集約した研究が望まれており、実際にIEC(国際電気標準会議)
のTC22(電磁波障害に関する規格制定部門)では、ノイズ規格の抜本的な見直し
の議論が始まろうとしている。本講演では、始めに省エネルギー技術として有効
なパワーエレクトロニクスに関する概要を説明した後に、上記の観点から、講演
者らが首都大学東京の学内研究プロジェクトとして推進している、パワーエレク
トロニクス装置と情報通信装置の融合に伴う障害要因とその解決策手段に関する
最近の研究成果の一端を紹介する。

【講 師】    首都大学東京 理工学研究科 教授   清水 敏久 氏
【問合せ先】  広島大学 大学院工学研究院 電力・エネルギー工学
              餘利野 直人,造賀 芳文,佐々木 豊

Tel:082-424-7668(佐々木直通),Fax:082-424-3586
e-mail:yusasaki@hiroshima-u.ac.jp(佐々木)

【参加料】      無料
【事前の参加申込】不要